キリスト教プロテスタント教会 東京鵜の木教会

創世記 第10章

10章6~8節

ハムの子孫は…ニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。

地上の民族は、ノアを起源として広がりました。人々が増え民族が多くなるにつれ、権力者ニムロデ(「我々は反逆する」の意)が出現します。やがて、歴史が下るとどの国にもニムロデが出現します。イスラエルの歴史でも、他国と戦うためにサウルが初代の王となりますが、彼はやがて、民に仕える王でなく、民を仕えさせる権力者ニムロデに変身します。 

聖書の世界は、民主主義でも独裁政治でも共産主義でもありません。神の世界は、「神権政治」です。人に付与された能力と立場は、神に従い、、互いに仕え合うためでしたが、自分に人々を仕えさせるために用いるようになりました。ニムロデも、「彼は主のおかげで、力ある狩猟者になった」(9節)のに、神からの賜物と立場をもって人々に仕えず、むしろ民を噛み砕いて飲み込む野獣に変身しました。

すべての賜物と働きは、主から与えられます。その目的は、人々に仕え、主に栄光を帰するためです。「栄光」の言葉は、「重い」という言葉から派生したそうです。自分が重く(栄光)なってはなりません。主だけが重い(栄光)お方とされなければなりません。

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