イエス・キリストの使徒ペトロから、…各地に離散して仮住まいをしている選ばれた人たちへ。 あなたがたは、父である神があらかじめ立てられた御計画に基づいて、“霊”によって聖なる者とされ、イエス・キリストに従い、また、その血を注ぎかけていただくために選ばれたのです。恵みと平和が、あなたがたにますます豊かに与えられるように。 

ペトロの手紙1章1~2節

この章についての考察

主イエスの十字架、復活、昇天、そして聖霊降臨、そこから弟子たちは力を受け、世界に向けての伝道が始まりました。と同時に、迫害も激しくなりました。しかし「迫害」には、本来「追いやる」の意があり、神の子たちをさらに主イエスに追いりながら、世界伝道は広がっていきました。

パウロ殉教後、ペトロは迫害の激しいローマに行きました。そこで人々は、大切な指導者を守るためローマを離れることを勧めます。ペトロがローマ近郊まで来た時、彼は主イエスと出会います。ペトロが「主よ、何処(いずこへ…クゥオ・バデス)」と問うと、「ローマへ」と主が答えます。そこで彼はローマに引き返します。ここでパウロは、主と同じ十字架ではもったいないと、逆さ十字架について殉教したという伝説があります…(ジェンキヴィチ著、クゥオ・バデスを参考)。

この手紙は、真剣に命を賭けて主に従う者たちへの励ましに満ちています。 「しばらくの間、試練に悩む…。あなたがたの信仰は試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、賞賛と光栄と誉れとをもたらす。」などときりがありません。

彼は私たち神に贖われた者は、この地上を仮住まいとする寄留者であると言います。外面的に平和に見えるこの日本に居ても、もし真剣に自分の命を主に賭けるならば、ここも初代教会になるのではないでしょうか。

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