エルサレムの王、ダビデの子、コヘレトの言葉。コヘレトは言う。なんという空しさ、なんという空しさ、すべては空しい。太陽の下、人は労苦するが、すべての労苦も何になろう。…太陽の下、新しいものは何ひとつない。

コヘレトの言葉1章1~9節

この章についての考察

この章は不思議です。本当の作者も、書かれた年代も定かではありません。「コヘレト」には「集会を司る者」などの意味がありますが、そのメッセージ性は強力です。

作者は、この世界を「空・虚しい」と切って捨てます。しかし、それほど確信を持って断言するのは、彼自身がありとあらゆることが出来る身分にあって、現実に富や英知や快楽に挑戦してみたからです。

彼は、「空」の原因を20数回に及んで、「太陽の下・日の下」と断ります。彼のメッセージは、神なきこの世という「太陽の下」の空しさを知らせて、「太陽の上=神の霊の世界」へと人々を導くことです。

聖書日課より

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