主はホセアに言われた。「行け、淫行の女をめとり、淫行による子らを受け入れよ。この国は主から離れ、淫行にふけっているからだ。」 彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。彼女は身ごもり、男の子を産んだ。

ホセア書1章2~3節

この章についての考察

ホセアは、心の底から神を愛する青年でしたが、「淫行の女をめとり、彼女の淫行のゆえに生まれる子たちも受け入れよ」との神の言葉が臨みます。神との聖い交わりに生きようとしていた彼にとっては、一番受け入れたくない女を妻とせねばならなくなりました。しかし、彼は自分の感情を超えて神に従いました。

汚れた身であるのに妻として受け入れてもらったゴメルですが、彼女は感謝することもなく、むしろさらに別の男へと渡り歩き、子までも産みます。それでも、ホセアは彼女を切り捨てることができません。

ホセアの姿は、キリストの花嫁として選ばれたのに、偶像と淫行を重ねるイスラエルの民・私たち一人ひとりを、捨てずに受け入れて愛するキリストの姿を表します。 愛され受け入れられても、なお罪を犯し続けるその民に神は語ります。「…お前を見捨て、…引き渡すことが出来ようか。…わたしは神であり、人間ではない。お前たちのうちにあって聖なる者。怒りをもって臨みはしない(11章8~9節)」と…。 「裁きに勝る神の愛」こそ、ホセア書のテーマです。

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