「わたしの僕モーセは死んだ。今、あなたはこの民すべてと共に立ってヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている土地に行きなさい。 モーセに告げたとおり、わたしはあなたたちの足の裏が踏む所をすべてあなたたちに与える。」

ヨシュア記1章2~3節

この章についての考察

イスラエルの民は、ヤコブの時代から430年間エジプト(この世)で、パロ王(この世の君サタン)の奴隷として仕えねばなりませんでした。まさに、神の救いなき罪の奴隷として、死の道を歩いていました。そこに神からモーセが遣わされ、彼に導かれエジプトを出たのはBC1350年頃でした。

モーセに与えられた使命は、罪の世から民を救い出すことでした。それは、家族ごとに小羊を屠り血を家の鴨居に塗る過ぎ越しの祭り(主の十字架)から、さらに紅海の底を歩き水のバプテスマ(信仰告白)を授けることにより始まりました。 紅海を渡った民は40年間沙漠に留まり、律法と礼拝を学びました。それは目的地カナンに入って行くための準備期間でもありました。そして、ヨシュア(ヤーヴェは救い)はモーセに代わりリーダーとされます。

ヨシュア記のテーマは、「約束の地を獲る」です。それは、400年間離れていたアブラハムに与えられた約束の地・神の国(神に支配される地)カナンを異邦の民から奪い返すことでした。

エジプトからカナンに行くまでの間、「紅海…エジプトから荒れ野」、「ヨルダン川…荒れ野からカナン」が彼らの行く手を阻みました。彼らの進行を塞いだのは「水」でした。そして、これらの「水」は、いずれも「死」をあらわしました。

紅海の水は、キリストの十字架の死による罪からの解放、それは「原罪」からの救いでした(ロマ3章)。 ヨルダン川の水は、「肉に死んで霊に生きる(ロマ6章)」聖別、「自分の十字架を負って主に従う」霊の法則を教えています。

新約の時代になり、「聖霊に満たされ・聖霊によって歩め」と命じられているのは、「ヨルダン川を渡って(肉に死んで)カナンで生きよ(聖霊に支配されて)との主の命令として受け止めることができます。ヨシュア(ヤーヴェは救い)こそ、主イエスそのお方です。

私たちも主と共にカナン(神の約束の地)へ入り、カナン(聖霊に支配されて)で生きる者とされますように…。

聖書講解

2014年08月~2016年01月収録

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聖書講解文

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